訪問看護・在宅医療

患者さんと1対1、じっくり向き合える看護が実現

病院や施設では一度に複数の患者さんを受け持つため、どうしても時間に追われてしまいます。「もっと一人一人の患者さんとじっくり向き合いたい」そんな想いを抱きながらも、現実的には難しいと感じていた看護師は多いのではないでしょうか。訪問看護なら、一人の患者さんのお宅に伺って、その方だけに集中してケアを提供できます。住み慣れた自宅という環境で過ごす患者さんは、病院では見せない本来の表情や人柄を見せてくれるもの。患者さんの生活背景や家族関係、価値観まで深く理解しながら、その人らしい療養生活をサポートできるのが訪問看護の最大の魅力です。継続的に同じ患者さんを担当することで、信頼関係も自然と深まっていきます。「あなたが来てくれると安心する」そんな言葉をかけてもらえたとき、看護師としての喜びを改めて実感できるでしょう。病院では味わえない、温かな人間関係を築きながら働けるのも訪問看護ならではの魅力ですね。


日勤中心で家庭との両立がしやすい

訪問看護の多くは日勤帯での勤務となり、夜勤に悩まされることがありません。訪問時間も平日の日中が中心となるので、規則正しい生活リズムを保てるのが嬉しいポイント。復職を考える看護師の中には、以前の夜勤による体調不良や生活リズムの乱れが退職のきっかけになった方も少なくないですよね。土日休みの事業所も多く、子どもの学校行事や家族との時間もしっかりと確保できます。「仕事も大切だけど、家族との時間も大切にしたい」そんな想いを持つママナースにとって、理想的な働き方といえるでしょう。オンコール対応がある事業所もありますが、頻度はそれほど高くなく、事前にスケジュールも把握できるため家庭との調整も十分可能です。移動は車での移動が基本となるため、運転に慣れていない方は少し練習が必要かもしれません。でも慣れてしまえば、患者さん宅への移動時間は一人の時間として気分転換にもなりますよ。


超高齢社会で需要拡大、将来性抜群の分野

日本は現在、超高齢社会となっており、在宅医療のニーズはさらに拡大し続けています。在宅医療とは、患者さんが住み慣れた自宅で医療を受けられるシステムのこと。医師や薬剤師、理学療法士など多職種のチームで患者さんを支える中で、訪問看護師は重要な役割を担っています。国も地域包括ケアシステムを推進していて、「住み慣れた地域で最後まで過ごしたい」という患者さんや家族の願いを支える訪問看護師の需要は、今後ますます高まる見込みです。復職先として訪問看護を選べば、将来的にも安定したキャリアを築けるのではないでしょうか。一人で患者さんのお宅を訪問するという環境は、アセスメント力や判断力を自然と身につけられる絶好の機会でもあります。医師が常駐していない環境だからこそ、看護師としての専門性をより発揮できる職場といえますね。ブランクがある看護師でも心配はいりません。医療行為よりも、患者さんとのコミュニケーションや生活支援が中心となるため、これまでの人生経験や主婦としての経験を大いに活かすことができます。新しい医療技術を一から覚える不安よりも、人と人との関わりを大切にしながら、看護師としての新たなスキルを磨いていけるのです。訪問看護は、復職を考える看護師にとって魅力的な選択肢だといえます。患者さんとの深い信頼関係を築きながら、理想の看護を実現できる分野です。


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