ブランク10年でも経験が活かせた!

精神に復職したブランク明けナース・Aさん

神奈川にお住まいのAさんは家庭の事情により病院を退職し、看護の現場から離れて約10年。家の事も落ち着いたし、子育てもようやくひと段落。「これからのためにもバリバリ稼がなくちゃ!」と思い社会復帰を目指しました。そこで、望んだのはやはり看護師の仕事です。ですが10年という長いブランクを抱えている分、期待以上に不安がいっぱい。そんな中でAさんがリスタートの場に選んだのは、地元病院の精神科でした。
精神科は一人一人の患者さんを長い目でケアできる科です。Aさんは長いブランクの中で大きな不安を感じていましたが、精神科の看護を始めて、改めて看護師という職のやりがいに気づきました。患者さんとの対話を通して、かけがえのない絆をじっくり時間をかけて作って行く…それが精神科看護師の醍醐味なのです。


やっぱり感じた「資格」の強み!

Aさんの復職を後押ししたのは、看護師という資格。今は共働きの時代であり、女性が結婚後も社会に出て働く習慣は一般的になっています。ですが、女性の多くは仕事と平行して家事もこなさなければならない現状。女性が結婚後に選ぶ仕事は、時間に融通が利く時給制のパートがほとんどです。独身時代のようにバリバリは稼げない…と考えている人も多いようですね。
その点、看護師という資格は一生もの。言わずと知れた国家資格であり、全国どこにいっても就職先があります。パート勤務でも時給はかなり高めです。また看護師は人手不足といわれており、病院は常に看護師を求める傾向にあるので、Aさんの場合は復職先の病院でも好きな科を選べたりと、待遇も非常に良かったようです。


ブランクありでも復職しやすい精神科

Aさんの不安は「現役の頃のようにテキパキ行動できるかどうか」でした。知識が頭から抜け落ちてないか?大丈夫だと思っていても、いざ臨床現場で動けるか?などなど、不安要因は数え切れないほどありました。
精神科は注射や処置といった医療行為はほとんどなく、採血も月に1回程度。Aさんが考えていたようないわゆる急性期病棟のような慌しさがないのが精神科の特徴です。
看護師のメインの仕事は患者さんとのコミュニケーション。患者さんつらい訴えをじっくりと傾聴したり、一緒に食事を食べたり…。かたくなに心を閉ざしていた患者さんが、日々の積み重ねによって少しずつ心を開いてくれるのが何よりの喜びだそうです。
とても穏やかな時間の中で看護をする事ができるので、Aさんのようなブランク明けの復職にはピッタリといえますね。


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