子育て支援の注意点!

入職してわかる、子育て支援の事情

子育て支援の実情は、入職してみないと分かりません。求人票に「時短勤務OK」や「お子さんの急な発熱時に看病休暇あり」と記載があっても、スムーズに支援を受けられる訳ではないのです。看護師が独身の人ばかりの場合、子育てについて理解が乏しいのは当然。休暇を取得しづらかったり、早退しづらい空気が漂います。子育て中のナースが多い場合は、「お互いさまだから」と理解がある職場となる傾向があります。でもお子さんを抱えて転職活動をするときに、入ってみないとわからないでは困りますよね。そんなときに頼りになるのが転職サイトやキャリアコンサルタント。さまざまな情報を持っているので、詳細が分かるかもしれません。失敗したくない人は、チェックしてみるといいですよ。


人手不足の病院は、休むに休めないことも

クリニックをはじめとした人手の少ない病院では、休むこと自体が困難なケースがあります。看護師の人員がギリギリで全員出勤しても「何とか仕事が回っている」状態の場合は、自分自身の体調不良はもちろん、子どもの病気でも休暇申請がしづらくなるものです。普段みんなで頑張って何とか回している実態が分かっているからこそ、「他の方に申し訳ない」と考えてしまうのですね。子育てに理解があり快く休ませてくれる場合でも、「有り難い」というよりも無理をさせてしまっている心苦しさが残ってしまうこともあります。病児も預かってくれる院内保育園や親御さんなど、心置きなく甘えられる環境を整備することもキャリアを継続する上では重要です。


思わぬペナルティ!子育て支援の落とし穴

時短勤務やパート勤務で時間的猶予をもらい、託児所の利用や配偶者・両親の協力を得て万全の体制で仕事復帰したつもりでも、思いもよらぬことが起きます。例えば病院によっては、時短勤務で他の人より働いていないと判断され、日々レポート提出を義務付けられるケース。自分だけがやらされていると思うと、精神的なダメージになりかねません。また、子どもの急な発熱や体調不良で早退や欠勤が続くと重要な仕事から外されるケースがあります。この場合はキャリア形成の弊害となり、スキルアップする機会を失っていることでもあるのです。こうしたペナルティの有無は、働いてみないと分かりません。しかし長く働く上でとても大切なことなので、入職前に人材会社のキャリアコンサルタントなどを利用して実情を把握するようにしましょう。


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