休暇や短時間勤務…気になる実態は?

注目すべきは「有給消化率」「残業時間」「復職率」

転職活動中は、3つの数字に着目してみましょう。1つ目は有給消化率です。看護師の平均有給消化率は46%、平均有給取得日数は8.4日。看護師もしっかり有給休暇を取得しているように見えますが、人手のある病院と人手の少ない病院では実態が大きく異なります。2つ目の数字は残業時間。1日3時間前後の病院が多い一方、中には毎日6h程度の残業がある職場もあります。カルテが電子か紙かによっても変動するのです。最後の数字は復職率。女性の多い職種なので、結婚・出産・介護を機に退職する人がたくさんいます。しかし、産前産後・育児・介護休暇が整備され、育児や介護が継続していく中でも職場の理解も含め仕事を続けやすい環境があれば、院内の復職率は自然と高まるのです。充実した制度が実際に機能しているのかを判断できますよ。


休み明けは、他のナースの目が気になる…

休暇には、シフト通りの休日や夏季休暇、冬季休暇、有給休暇、産前産後休暇、育児休暇・介護休暇などがあります。シフト通りの休日や夏季・冬季休暇で休む際には気になりませんが、それ以外のときの休み明けは「気が気でない」という人が多いです。子どもの急な発熱や体調不調などで突発的にお休みをしたときには、特に他のナースの目を気にします。予定外のお休みとなると、当然1人分の人員が足りません。必然的に当日シフトに入っている人たちの負担が増えます。通常でも大変な仕事量を抱えているケースが多いので、急に休んだことを良く思っていないことも考えられるのです。突発的に休んだときは、負担をかけたナースにお礼と謝罪の言葉を特に丁寧に伝えられるといいですね。


良い病院ほど、有給や労働時間への配慮はバッチリ

ナースにとって良い病院とは、どんな病院でしょうか。経営状態が良好、休暇取得が可能、人間関係が良好、福利厚生や教育制度が充実、看護体制がゆったりめ…など人によってさまざまな基準があります。働いている人が「ここは良い病院」「入職して良かった」と判断する共通の理由は、配慮です。病院側が、有給休暇や労働時間への配慮をしてくれるかどうかがとても大切。積極的に有給を取得できる、子どもが小さいうちは短時間労働できる、残業は極力少なくできるのかなど、叶えてほしい希望はたくさんありますよね。これらをしっかり配慮してくれる病院は労働基準法に則っていることはもちろん、働くナースへの心配りもしっかりとなされるのです。仕事を充実させるためにも、良い病院でストレスフリーで働きたいですね。


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